プラチナは、ゴールドなど他の金属と比べて高価です。
その理由は、プラチナの産出量、需要の高さにあります。
プラチナが算出される鉱山は、アフリカ、ロシアなどが代表的ですが、
需要のほうはというと、日本は世界で一位です。
特にジュエリー用の消費量で言うと、8割が日本で消費されているとの
事なのです。
日本の消費が多い要因は、ブライダル需要(エンゲージ、マリッジ)に
プラチナを好む人が多いことが一因と思われます。
プラチナは、1000分率で表し、Pt1000と表記されます。
日本では、プラチナの品位はこのうち85%以上をプラチナとよび、
Pt850、900、950、1000の4つがあります。
マリッジリングやエンゲージリング等の商品によく使用されているのは
Pt900,950です。
これらは、Pt900は90%が、Pt950は95%がプラチナということになります。
残りの割金は白金属であるパラジウムが入っていることが一般的です。
ネックレスチェーンなどの商品によく使用されているのは、Pt850である
ことが多いです。
ただし、これらは色味などで大差があるわけではありません。
また、マリッジリングなどで「純粋な愛の証」ということで、Pt1000が用い
られた商品も、最近では増えてきました。
といっても、本当にプラチナ100%だと柔らかすぎて加工に向かず、
耐久性の面でも傷が付きやすくなるため、0.1%以下の元素が配合され
地金を固くしています。
Pt1000表記は、ジュエリー用では99.9%以上がプラチナであれば表記が
可能なのです。
Pt900でも、ハードプラチナといって、パラジウムとは別の金属などを割金に
入れることで地金を固くし、耐久性(傷や地金変形などのしにくさ)を高めて
いるものもあります。