大好きな先輩からのリメイクオーダーをいただきました。ジュエリーの仕事をはじめる前にいた会社で出会った１期上の先輩です。
以前からたくさん持っていたリングたち。今ではサイズが合わなくて着けられないものや、デザインがちょっと・・・と思うものもあったそうで、どうにかならない？と相談を受けました。

写真のもの以外にもたくさんあったのですが、デザイン的にそのまま使っても素敵なものもたくさんあり、一緒に相談しながらサイズ直しするものと、リメイクするものと選び、デザインを決めていきました。

まずは、K18のアメジストリングと、シトリンをあしらったリングを１本にしたいと考えました。
こちらは、写真でお分かりになるように、元のリングの石座がとても凝っていて、クラシカルな、繊細で丁寧な手仕事がほどこされた石座でした。
こちらの地金を溶かしてしまうのはもったいないと思い、それぞれのリングの石座をそのまま使用するアイディアをご提案しました。

ただ、１つの石のサイズが１０ｍｍ以上あるため、かなりインパクトのある印象になります。そこで、真円ではなく、オープンタイプのアームを採用しました。そうすることで、３本の指の合間に挟み込むように石が見え、ひとつひとつの石のきれいさも際立ち、さらに個性的なイメージになります。

つけ心地もとてもよく、石座が指に少し乗っかる感じになるので、指からするりと落ちることもありません。

とても素敵なリングは、先輩の好きな着物とも相性がいいですね。

お預かりしたリングたちは、まだまだ素敵なこたちがたくさんいます。あともう１本のリングに生まれ変わる予定ですので、また完成したらアップしたいと思います。