青い石を使用した三日月のスタッドピアスをお作りになりたいとのメールをいただきました。素材はプラチナ、大きさは約5〜6ミリ以内の小ぶりサイズとのことで、当初からとても具体的なご希望をお持ちでした。

お話を伺うと、長く「青の三日月ピアス」をお探しだったとのこと。サファイヤだけにするか、アクアマリンなどの水色も加えるかのイメージが湧かないとのことで、具体的にデザイン画でお描きした上でご提案しました。その過程で、サファイヤの青だけの方がより三日月の形を際立たせるので素敵だとのことで、サファイヤだけを留めることとなりました。

今回、サファイヤはとてもグレードの高い濃い色味の石を採用しました。濃い色の場合、大きさが少しでも違うと目立つため、石にはダイヤカットを採用し、石の直径サイズをしっかり揃えることで、石のグラデーションがよりきれいに見えるよう配慮しています。

当初、上面に爪を立てて留める通常の爪留めでお考えでしたが、今回のデザインの場合、彫り留めの方が仕上がりがきれいだと考え、ご参考の写真などご送付した上でご提案しました。石のサイズをグラデーションにしたのは、月の幅が上下・中央で異なるので、上下にいくにしたがって小さいサイズを留めることにしました。こうすることで、月の幅ギリギリまで（製作上、キワを少し残す必要はありますが）留まっているように見えます。また、石と石の間もなるべく詰めて留めるようにすることで、なるべく青の連続性が途切れないようにしています。

ポストを付ける位置も、ご自身の耳ホール位置のこともあり、中央より少し上にさせていただきました。このように細やかなご希望が叶えられるのもフルオーダーならではの特徴かと思います。